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聖クロード・ラ・コロンビエール  イエズスの聖心の使徒    記念日  2月15日





 1641年フランスに生まれたクロードは、1658年にイエズス会に入会し、1669年に司祭に叙階される。1675年、パレール・モニアール市のイエズス会修道院院長に任命され、同市の聖母訪問会の女子修道院の特別聴罪司祭に任命された。ちょうどその時、1674年、主は聖母訪問会の修道女シスター・マルガリタ・マリア・アラコックに出現され、特別なメッセージを伝えようとされた。シスター・マルガリタは主の語りかけに恐れと困惑とを感じていたが、彼女の聴罪司祭となったコロンビエール神父は彼女の良き相談相手、指導者として彼女を励ました。

 1675年6月、御聖体の祝日に主は「聖心の信心」について、メッセージをマルガリタ・マリアに託された。人類を限りなくお愛しになるご自分の聖心と、それに冷淡な人類の忘恩を示された。イエズスの聖心を礼拝し、思いを寄せる日として初金曜日を特別な日とするよう彼女に望まれた。

 マルガリタ・マリアは躊躇したが、主はこう諭された。
「私の僕、クロード・ラ・コロンビエールのもとに行きなさい、彼に私の名によって聖心の信心を制定し、聖心に喜びをもたらすために全力を尽くすように願いなさい。彼は多くの困難に遭遇するだろうが、自らの力に頼まず、すべて神に信頼を置く者には不可能なことはない。」

 このことを聞いたコロンビエール神父は、イエズスの聖心の信心と九つの初金曜日を守る人に対するその”偉大な約束”を広めた。そのうえ彼は、イエズスの聖心の典礼上の大祝日制定のために大いに活躍し、1675年6月21日金曜日にはじめてイエズスの聖心の大祝日がささやかに執り行われ、祝われた。

 コロンビエール神父はその翌年英国に派遣され転任したが、この機をのがさず、御聖体に対する信心とイエズスの聖心の信心を大いに布教するために利用した。彼はこのことで迫害を受け、投獄され、国から追放されるなどの苦しみを負い、困難に直面したが、聖心の信心を多くの人に熱心に説き、祈りと償いを勧めた。

 彼はやがて健康を害し、フランスに帰国後パレー・ル・モニアールに落ち着きそこで帰天した。それは1682年のことで享年41歳であった。
 彼は、いつ、どこにおいても、すべてに神の御旨が働くことを確信し、主の聖心に自らを完全に委ねようとした信仰態度のすぐれた模範となった。


 1641年 2月 2日 フランス、サンフェリアンに生まれる
 1658年 1月25日 アビニヨンでイエズス会に入会
 1669年 4月 6日 パリで司祭叙階
 1682年 2月15日 フランス、パレー・ル・モニアールにて逝去
 1929年 6月16日 教皇ピオ11世により列福
 1992年 5月31日 教皇ヨハネ・パウロ・2世により列聖